関西本線では国鉄時代に編成短縮と編成数増加で増発させることにしたのでクハ101・100形を改造したクハ103形2500・2550番台で対応した。この方針は民営化後も進められたが、不足する先頭車は余剰となった中間車を改造することで対応し、1988年に以下の2形式7両が改造された。
クハ103形2500番台
種車はモハ102形で前位側に運転台を設置。方向転換した偶数向き用。
モハ102-387・388・397・398→クハ103-2501 - 2504
クハ103形2550番台
種車はモハ102形で奇数向き用。
モハ103-233・242・243→クハ103-2551 - 2553
改造内容
電装解除と2550番台ではのパンタグラフの撤去。
ランボードや一部車両では側面の主電動機・電動発電機冷却風取入口も存置。
2551・2552はパンタグラフ撤去跡に通風器が増設。
台車は種車のDT33形を小改造したWDT33T形を継続使用。
新設運転台は同社の方針から1974年以降製造の高運転台型ではなく、1次改良型の低運転台・シールドビームタイプ。
2500番台が1両多いのは羽衣線に転用されたクハ103-194のを補充する必要があったためである。
当初はすべて非冷房だったが、後に全てWAU102形で冷房化された。しかし車齢が高く冷房能力も劣るので早期に廃車対象となり、2500番台は播但線用3500番台への運転台部品供出で1997年4月8日に、2550番台は状態の良い余剰車に置き換えられて2006年3月1日に全廃となった。